竹久夢二について...
本名は竹久茂次郎(もじろう)といい、明治17年(1884)9月16日、邑久郡本庄村(現在の瀬戸内市邑久町本庄)に生まれました。
『夢二式美人』と呼ばれる数多くの美人画を残し、大正ロマンを代表する画家で詩人でもあります。中でも、作詞もした『宵待草』は有名で、曲もつけられ全国的な愛唱歌となりました。
雑誌の表紙・広告・浴衣・半襟などのデザインや、版画や油絵なども手掛け、晩年にはハワイ・ドイツ・チェコ・オーストリア・フランス・スイス・ドイツ・台湾などを巡り、スケッチ画を数多く残しています。
昭和9年(1934)9月1日満49歳、肺結核で富士見高原診療所にて永眠しました。
夢二の作品は、岡山県以外に全国4ヶ所の美術館などに所蔵されています。
・金沢湯涌夢二館(石川県金沢市湯涌温泉)
・竹久夢二美術館(東京都文京区)
・竹久夢二伊香保記念館(群馬県渋川市)
・朝日町図書館(富山県下新川郡朝日町)
・福田美術館(京都府京都市右京区)
※掲載されている内容は2020年11月時点のものです。掲載内容が変更になっている場合がありますので、必ずご自身でご確認の上、ご利用ください。
竹久夢二ゆかりの地
夢二郷土美術館 本館 MAP.①
夢二生誕100年を記念して、1983年に建てられた夢二作品を専門に収蔵した最初の美術館です。所蔵作品は、代表作の「立田姫」「秋のいこい」「加茂川」をはじめ、挿絵や詩文が掲載された雑誌などの資料を合わせて約3000点あり、そのうち約100点の作品を常設展示しています。夢二が活躍した大正時代の風情が香る建物で、入館すると名曲の「宵待草」のメロディーが流れます。
住 岡山県岡山市中区浜2-1-32
℡ 086-271-1000
営 9:00~17:00(最終受付16:30)
休 月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)
12月28日~1月1日
料 大人800円 中高大生400 小学生300円
※シニア割引あり
ミュージアムショップ&カフェ「art café 夢二」
館内にあるミュージアムショップ&カフェ「art café 夢二」では、夢二が好んで食べていた「ガルバルジー(イギリス伝統のレーズンサンドビスケット)」をいただくことができます。
カフェ・ショップのみの利用も可能です。
営 ミュージアムショップ 9:00~17:00 、 カフェ 9:00~16:00
休 月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、12月28日~1月1日
※夢二郷土美術館の休館と準ずる
料 夢二のスイーツよくばりセット 1,100円(税別) など
夢二郷土美術館より
徒歩約2分
夢二郷土美術館 分館 夢二生家記念館・少年山荘 MAP.③
少年山荘
夢二が晩年自ら設計し、東京に建てたアトリエ兼住居の和洋折衷の建物です。昭和54年(1979)に夢二の次男・不二彦氏監修のもと、当時の姿を忠実に復元しています。館内には遺品の机や椅子などが展示されています。また、当時、夢二が植えていたサンキライやクヌギなどが今でも植栽されています。2019年3月にリニューアルし、公開を始めた2階の展示室を含め、全7室を公開しています。少年山荘から生家に通じる公園内には夢二の歌碑があります。
住 岡山県瀬戸内市邑久町本庄2000
℡ 0869-22-0622
営 9:00~17:00(最終受付16:30)
休 月曜(祝日・振替休日の場合は翌日)、12月28日~1月1日
料 夢二郷土美術館 分館 夢二生家記念館・少年山荘共通
大人600円 中高大生250円 小学生200円 ※シニア割引あり
ミュージアムカフェ&ショップ「椿茶房」
夢二生家記念館横の納屋をリノベーションした木版画ギャラリー兼モダンな和カフェです。夢二が大好きだった「ぜんざい」や季節のオリジナル和菓子をいただくことができます。
営 9:00~16:00
休 月曜(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月1日
※夢二郷土美術館本館の休館日と準ずる
料 善哉美作番茶セット 1,000円(税別)
夢二生家記念館より
徒歩約10分
夢二の墓
夢二生家記念館を出発地点にして「夢二ふるさと遊歩道」があります。その遊歩道の途中に夢二の墓があります。
夢二は富士見高原診療所で息を引き取り、東京の雑司ヶ谷墓地に埋葬されました。こちらの墓には分骨の形で埋葬されているそうです。
夢二生家記念館より
徒歩約60分
横尾山 静円寺(よこおさん じょうえんじ)
「夢二ふるさと遊歩道」の終着点として静円寺があります。真言宗の寺院で、天平2年(730)に行基による創建とされています。桃山時代に再建され元禄年間(1688~1704)に現在の地に移転されたとされています。仁王門をくぐると左右に大師堂と薬師堂を配した本堂(県指定重要文化財)があり、境内の北側には多宝堂(県指定重要文化財)があります。
夢二は幼少時、こちらの境内でよく遊んでいたそうで、夢二の菩提寺ということでも知られています。